電気生理・リハビリテーション

電気生理・リハビリテーショングループ

研究内容

  • 電気生理学
  • 筋力定量測定
  • 筋力増強訓練法
  • 重心動揺
  • 筋血流
  • 肺疾患のリハビリテーション
  • 神経麻痺のリハビリテーション
  • 転倒予防
  • バイオメカニクス
  • 周術期のリハビリテーション
  • ロコモティブシンドローム
  • サルコペニア

メンバー

  • 尾﨑 敏文
  • 濱田 全紀
  • 堅山 佳美
  • 近藤 彩奈
  • 本郷 匡一

リハビリテーショングループ紹介

リハビリテーション医学・医療は、超高齢化社会の日本にとって大変重要で、リハビリテーション科は新専門医制度の19基本領域として認められています。
新専門医制度の絡みから、正式名称は岡山大学病院総合リハビリテーション部・リハビリテーション科という長い名称になりました。
2017年5月に現在の総合診療棟西4階に移転しました。以前は中央診療棟2階で古くて手狭な印象でしたが、今は新しく明るく以前よりずっと広くなりました。

現在のスタッフは、医師5名(教授1、講師1、助教1、医員)、理学療法士27名、作業療法士8名、言語聴覚士4名、看護師1名、クラーク1名(午前中のみ)です。
診療では、整形外科疾患はもとより、脳神経外科・脳神経内科などの神経筋疾患、肺がん、食道がん、および乳がんといった悪性腫瘍、肺移植、肝移植および骨髄移植といった臓器移植、心臓外科手術後や心筋梗塞などの循環器疾患など高度先進的医療に適応するリハビリテーション医療を行っています。

なかでも周術期管理センター(PERiO)という病院全体の周術期医療チームがあり、その一員としての需要な役割を担っていると自負しております。
PERiOは先進的システムであり、全国から注目されています。がんのリハビリテーション医療も最近注目されています。
がんは国民の2人に一人が罹患すると言われ、たいへん身近な疾患になっています。がんの周術期医療やがんロコモといった、積極的にがんと共存して生きていく医療が重要になってきています。

診療実績では、年間約12万単位を施行しており、全国国立大学病院のなかで常に1位2位を競っております。年間約1.5億円の純利益をあげており、病院の経営にも貢献していると思っております。
リハビリテーション医療の依頼があれば、まずお断りせずにできだけ対応する体制にしています。
研究面では、周術期リハビリテーション(PERiO)に関する研究、ICUAW・PICSに関する研究、ロコモ・サルコペニアに関する研究、電気生理学的研究、義肢装具に関する研究、重心動揺に関する研究、幹細胞移植に関する治験への協力などを行っています。

PERiOに関する研究では、PERiOによって早期離床、ICU入室期間の短縮、合併症の減少、また術前の呼吸リハビリテーションによって胸郭が広がりやすくなることなどを報告してきました。
ICUに長期入院することで、ICUAWや退院後もPICSといった状態に陥る危険性があることがわかってきました。
麻酔科と共同で神経伝導速度測定や筋力測定を行い、基礎データの収集を行っています。

ICUAWやPICSには、リハビリテーション医療が重要と考えられており、将来的には介入試験を行っていければと考えています。
ロコモ・サルコペニアに関する研究では、新たにInBodyを購入し筋肉量などの体組成を測定することが可能になりました。
あらゆる疾患に対して測定することにより、術前後の変化、疾患特異性、リハビリテーション医療の効果などが明らかになると考えています。
ロコモ・サルコペニアに対しての介入研究も今後可能になると思います。
以前より継続しています電気生理学的研究、義肢装具の開発に関する研究、重心動揺に関する研究はやはり継続して行っていきます。

脳神経外科が主導で行われた幹細胞の脳内移植に関する研究で、治験をお手伝いさせていただきました。
新たな治療法の開発に評価やリハビリテーション医療が役立つことはうれしいことです。

教育の面では、大学院講義、医学部学生臨床講義・臨床実習、歯学部講義、保健学科講義、全学学生に対する講義、またコメディカル養成学校の実習を10校14学科担当しています。
医学部学生臨床実習では、車いすに乗り病院内を一人で1周したり、筋電図検査をお互いに施行しあったり、実際に経験してもらうことを重視しています。
リハビリテーション医学・医療を理解して実践していけるように教育は非常に重要な意味を持つと思います。

リハビリテーショングループは、整形外科におきましては小さなグループですが、医師同士やコメディカルたちが仲良くまとまって医療を行っております。
リハビリテーション医学・医療に興味があり、障害者や高齢者が幸福に過ごせるよう手助けすることに興味がある方々、一緒にリハビリテーション医学・医療を行ってみませんか?