リウマチ・関節

リウマチ・関節グループ

研究内容

  • 人工関節の開発,臨床評価 (股関節,膝,肘)
  • RA の画像診断,外科的治療
  • RA,OA の免疫病理学的研究
  • 変形性膝関節症の疫学,治療
  • 大腿骨頭壊死の病態,治療

メンバー

  • 西田 圭一郎
  • 那須 義久
  • 中原 龍一
  • 堀田 佳史
  • 浪花 崇一

リウマチ関節グループ紹介

当グループは関節リウマチ(RA)、変形性関節症(OA)を中心とする関節疾患の手術的治療、薬物療法、リハビリテーション、および病態解明・新規治療法開発のための基礎的研究を行います。 本邦におけるOA の罹患率は約600万人とされ、人口の高齢化とともにさらに増加することが予想されています。 主たる外科的治療は股関節、膝関節の末期関節症に対する人工関節置換術を行っています。また、RA 患者は約80 万人と推定され、外来で抗リウマチ薬やステロイド剤を使用しながら疾患活動性をコントロールし、それでも関節破壊や機能障害が進行する場合に手術的治療を考えます。 上肢のリウマチに対しては手の外科の技術を応用して、肩、肘、手関節の鏡視下滑膜切除術、肩、肘、手指(MP 関節)の人工関節置換術、手関節の部分関節固定術、全固定術、手指関節の腱形成術や関節固定術を主として行い、腱断裂をきたしたものに対しては腱移植術や腱移行術を行って良い成績を上げています。 特に岡山大学式人工肘関節置換術は世界的にも優れた臨床成績を示しています。 また、下肢のリウマチに対しては、最近では術中ナビゲーションシステムを用いた股、膝の人工関節置換術、足関節固定術、中後足部の選択的関節固定術、足趾の変形に対する足趾形成術などを行います。 最近では抗TNFα療法などの生物学的製剤もリウマチ治療の場に登場し、外来レベルでも適応をしぼって使用する一方で、生物学的製剤使用中のRA患者に対する手術治療も積極的に行っています。 研究面では、教室の伝統である形態学的研究手法に加えて、分子生物学的手法を用いてOA における軟骨破壊機序の解明、RA の滑膜増殖機構の解明を培養細胞レベル、あるいは疾患モデル動物のレベルで行い、新しい治療法開発を目指すとともに、得られた結果は国際ジャーナルに次々と発信しています。臨床研究でも、手術用ロボットの開発や新しい人工関節の開発を企業や他の研究室との共同研究で行い、臨床応用を目指しています。

最近の受賞・研究助成

平成21年度 第20回日本リウマチ学会 中国・四国支部学術集会 学会奨励賞 第20回日本リウマチ学会 中国・四国支部学術集会 若手奨励賞 平成21年度成育医療研究委託費 受託研究 第一三共株式会社
平成22年度 平成22年度成育医療研究委託費
平成23年度 文部科学賞科学研究費補助金 基盤研究(C)
平成24年度 第40回日本関節病学会 学術奨励賞 厚生労働省科学研究費補助金(分担研究) 文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(C)
平成25年度 第24回日本リウマチ学会 中国・四国支部学術集会 若手奨励賞 厚生労働省科学研究費補助金(分担研究) 文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(C)
平成26年度 厚生労働省科学研究費補助金(分担研究) 文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(C)
平成27年度 第26回日本リウマチ学会 中国・四国支部学術集会 若手奨励賞 厚生労働省科学研究費補助金(分担研究) 文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(C)
平成28年度 第44回日本関節病学会 学術奨励賞 厚生労働省科学研究費補助金(分担研究) 文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(C)
平成29年度 Acta Medica Okayama Best Reviewer Award 厚生労働省科学研究費補助金(分担研究) 文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(C)

リウマチ上肢の当院での代表的な手術

人工肩関節置換術

手関節形成術

部分手関節固定術

人工指関節置換術

人工肘関節置換術 (表面置換型、JACE®)

人工肘関節置換術 (半拘束型、PROSNAP ®)

リウマチ下肢の当院での代表的な手術

人工股関節置換術

人工膝関節置換術

足関節固定術

足趾形成術